2015年4月4日土曜日

4月18日(土)・19日(日) 中原邸公開と潟舟運行

4月18日(土)・19日(日)、「中原邸」春の一般公開が行われます。公開時間は、例年同様に9時30分~16時。
「中原邸」は、普段は非公開です。毎年、春秋に「赤塚・中原邸保存会」主催で一般公開が実施されています。中原邸主屋は、嘉永5(1852)年の大火で焼失した後に再建したものです。赤塚は、幾度となく大火にあっており、安政4(1857)年夏の大火では村の大半を焼失し、元治元年に修復費380両を菜種代金で返済する条件で借り受けたという文献もあります。
『鳥役定之事』(太田氏所蔵)という史料には、嘉永度の火災により赤塚の割元石黒家も類焼し、そこから慌てて取り出されたと、ふせんに説明書きがあります。
 

慶応元(1865)年閏5月6日の史料には、出雲崎代官の大竹左馬太郎が、管轄下の山口三郎・中原藤蔵・玉木金十郎に献金を命じています。これは、幕末の長州討伐のためのものです。
中原家(代々「藤蔵」を名乗る)は、この他にも江戸城本丸普請や海上防備など幕府への献金も行い、近くにあった乳の潟の新田開発に従事(現・藤蔵新田)したことなど、さまざまな功績を認められ、名字帯刀を3代免除されています。
中原久成・龍三郎は、赤塚村の村長を務めました。
 

中原邸の価値は、明治天皇が北陸巡幸で明治11年9月16日に昼食を取られた部屋「上段の間」が現存していることと、江戸後期の新潟の画家・行田魁庵の作である襖絵や欄間などがある、江戸後期から明治期にかけての建物の状態がそのままであるということです。
 

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19日(日)、佐潟では潟舟乗船体験が行われます(大人500円、こども300円)。
佐潟を潟の中から周りを見渡すのも、普段では体験できません。
鳥のさえずりや春風を感じながら、春の佐潟を体験してみてはいかがでしょうか。
 
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※中原邸には専用駐車場がございません。佐潟公園またはメイワサンピアの駐車場をご利用ください。
※佐潟公園-中原邸区間は、「赤塚・佐潟歴史ガイド」の方々が無料で赤塚の史跡のご案内が行われています。そちらもぜひ。

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