2011年6月21日火曜日

6月20日 蓮野・二宮家見学

 今年は、6月26日まで一般公開されているとのことで、一人、蓮野地区にある二宮邸へ見学に行きました。二宮家は聖籠町の歴史にも大きく関わっており、県内有数の「豪農の館」にも数えられています。
  新新バイパス蓮野インターを降り、免許センターの反対方向へ曲がると、蓮野という集落に行きます。その通り沿いにお屋敷がありました。


 さすが、県内有数の「豪農の館」と称されるだけに、立派な海鼠壁(なまこかべ)の土蔵が4棟並んでいました。


 二宮邸の名物が、バラ園だそうです。行ったときはバラも終わりかけで、お花が少ないようでしたが、それでも沢山のバラが咲いていました。


 バラが洗面器に入れられていたのを見て、一度で良いのでお風呂に沢山入れてみたいと思いました。


 二宮家の主屋を含めた建物は、入室できませんでしたが、歴史を感じました。


 建物は、登録有形文化財に登録されています。数年前に、長野県の温泉地で同じ登録有形文化財に登録された旅館に泊まったことあります。歴史的に価値のある建物に対して登録される文化財です。


 主屋の中(玄関)から見ると、奥にある庭園と建物がまるで額縁のように見えました。京都のお寺も同じような風景がありますが、おそらく、部屋の中から見て庭の樹木や燈篭(とうろう)、飛び石などの配置が決められているのかも知れません。



 主屋の縁側に腰掛けてお話をされていた方々もおられました。縁側の機能とは、サザエさんにもあるように、コミュニティの場であり、かつ、外の環境と建物内の環境を繋ぐ中間領域にあたります。日本の文化は素晴らしいですね。


 二宮家の屋敷裏にある弁天潟。100m×200mくらいの潟でした。


 潟も庭園の一部となり、借景(しゃっけい)と呼ばれる庭園様式にも見えました。私これでも、造園関係の資格もあるので、日本庭園も多少勉強していました。


 潟に接して茶室?あるいは書斎のような小さな建物がありました。


 ふと見ると、大きなライギョとカメさんが泳いでいました。カメさんに向かって「おいで、おいで」と指をフリフリしたら、寄ってきました。少し、カメさんと戯(たわむ)れていました。

2011年6月5日日曜日

6月4日 魚沼地域

6月4日、中原邸保存会の研修旅行に参加しました。
魚沼地域の歴史を巡りました。
西福寺開山堂の彫り物は、石川雲蝶の作品で、細かい細工が素晴らしかったです。

写真は、開山堂の正面にあるカラス天狗です。


 石川雲蝶は、絵も得意で、彫り物・絵・コテを得意としていたようで、「越後のミケランジェロ」といわれるほど迫力ありました。雲蝶は幕末から明治初期の人で、江戸の生まれで32歳の時に永林寺に、一生良い酒と鑿(のみ)を提供するという条件で永林寺に入りました。後に、三条へ婿へ行き、酒井姓を名乗っています。


お昼ごはんには、入広瀬の「休み場」という民宿で山の幸をふんだんに堪能できました。


 アユの塩焼きも出ました。私の大好物の1つです。魚沼地域は、アユやマスなどの川魚もあり、山と川の食材の宝庫ですね。


 国指定重要文化財の目黒邸。明治時代は目黒邸の正面は田園が広がっていたことを、当時の写真で伺うことができました。
 萱葺き屋根の規模の大きさは、国内でも5本の指に入るそうで、葺き替え費用は1億円かかったそうです。また、山間部地域の萱葺きの葺き替え作業は、地元村人が総出で参加し手伝う「結」というものが存在します。「結」は、地域のコミュニティにとって大切なものです。これからも「結」が続いて欲しいですね。