2009年6月21日日曜日

豪農の館「笹川邸」

 笹川邸は、新潟市南区味方(旧味方村)に、中之口川沿いにあります。笹川家は、甲斐国の武田家の末裔で、家紋は武田菱です。

 屋敷は、堀に囲まれていますが、見たところ甲斐国の武田家の屋敷である躑躅ケ崎館に似た造りだと感じました。
 いきなりここに屋敷を構えたのではなく、近くに吉江城(吉江氏の居城)があることから、その家臣か城主の屋敷跡に移り住んだのではないかと思われます。


↑)笹川邸の案内板

↑)表門。かなり古いものだそうです。

↑)鬼門という縁起の悪い方角から邪気が入り込むと言われていたことから、それを避ける工夫がされています。


↑)笹川邸の主屋(しゅおく)の様子。左側の入口が公的な玄関で、主人以上の身分の人が出入りします。それ以下の人は右側の入口から入ります。輿入れの際、縁側から降りて籠に乗ったと言われてますが、縁側はあくまで庭へ出入りするための簡易的な入口で、玄関としての出入りをするためのものではありません。
 おそらく、その隣に踏み石がある所があるので、そこから籠へ乗ったと思われます。


↑)土間の天井を見上げたら、立派な梁が見えます。



↑)笹川邸独特の「米」のくずし文字の欄間です。床の間や襖にもありますが、これは版画の原理を利用したものと見ることが出来ます。



↑)笹川邸の庭のようすです。なかなか良く撮れたと思います。

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