2010年5月25日火曜日

5月22日 東京・靖国神社へ (旅行記です)

東京・九段下にある靖国神社に行きました。
靖国神社は、江戸城の田安門のすぐ北にあり、日本武道館とも近い距離にあります。
靖国神社の入口にある大鳥居は、日本一。弥彦の大鳥居は日本で3番目です。

  靖国神社の「靖国」とは、「国を靖んずる(安らかにする)」という意味、「祖国を平安にする」、「平和な国家を建設する」という願いが込められています。
 起源は、明治2年(1869)6月29日に建てられた「東京招魂社」にさかのぼります。当時、幕末の騒乱や戊辰戦争といった近代国家建設のために尽力した多くの方々の尊い命が失われてしまいました。
 そこで、明治天皇は、国家のために一命を捧げた方々の御霊(みたま)を英霊(えいれい)として慰め、この事績を後世に伝えようと、この建物が建てられました。
 明治12年(1879)に「靖国神社」と改称されました。
 明治天皇がお詠みになられた「我が国の 為をつくせる 人々の 名もむさし野に とむる玉かき」のお言葉からも、靖国神社の本当の重要性を知ることができます。
 しかし、残念ながら、この本当の意味や重要性を知っている国民、外国人は少ないというのが現状です。
大村益次郎は、近代日本陸軍の創設者です。
オデコが広い方で有名ですね。

「神門」は、昭和9年(1934)に建てられたものです。門にある菊花紋章は、直径1.5m。
手前の大手水舎(おおちょうずしゃ)で、手と口を清めます。
手水(ちょうず)で清める作法は、両手を清め、口を清め、最後に柄杓(ひしゃく)の柄(え)を清めます。茶道と同じ作法ですね。

 「拝殿」は、一般の方々が自由に参拝する場所で、お賽銭箱があります。明治34年(1901)に建てられました。

 「拝殿」の奥には、神霊が鎮まる「本殿」があります。現在の本殿は、明治5年(1872)に建てられ、昭和61年(1986)から3年をかけて解体修理され、当時の姿のまま建替えられました。
 普段の参拝は、「拝殿」のみですが、玉串料を納めれば「本殿」の参拝・お払いができ、お神酒をいただくことができます。私も、本殿にて参拝・お払いし、お神酒をいただきました。
 
 私のほかに、4名の方が一緒に参拝しましたが、その中で3名1組で香川から来られた人がいました。参拝を終え、「こうして会えたのも何かのご縁、一期一会」と、お話をお伺いしたところ、お婆さまの旦那さまが特攻隊だったとか。
 靖国神社には、幕末の人も祀られ、坂本龍馬、吉田松陰、高杉晋作、橋本左内も祀られています。
 また、従軍看護婦や女学生、学徒動員で軍需工場で亡くなられた学徒、文官、民間の方々も含まれています。
 シベリヤ抑留中に死亡した軍人・軍属、大東亜戦争終結時にいわゆる戦争犯罪人として処刑された方々も同様に祀られています。一律平等に祀られているのです。
 もちろん、新潟の長岡出身の山本五十六さんも祀られています。
 
 一律平等に祀られているのは、靖国神社の目的である「国家のために一命を捧げられたこれらの人々の霊を慰め、この事績を後世に伝える」ことにあるからです。
 
 日本のために命を捧げられた方々がいたからこそ、今の日本があり、私たちがいるのだと思うと、こうした方々への尊敬と、感謝の念を抱きました。本殿では、英霊に対し感謝の黙祷をしました。
 境内にある「遊就館」には、靖国神社に関係する品々が多く展示されています。
 明治・大正・昭和天皇様が着用になられた軍服の実物も展示され、特攻や戦争で亡くなられ靖国神社に英霊として合祀されている方々の写真や遺品・遺書をみることもできます。
 
 かつて、戦時中に「靖国神社でまた会おう」と、戦友と交わしたように、遺族も靖国神社に行けば会えるという意味もあり、先祖の事績を知ることができる場所でもあります。
 館内に展示されているものには、戦艦「三笠」や戦艦「武蔵」・「大和」の主砲の玉、軍服、銃、大砲、戦闘機、回天などといったものがあります。 戦艦「武蔵」・「大和」の玉はやっぱり大きいですね(世界一です)。
 遊就館のメインフロアには、零式艦上戦闘機五二形 三菱製があります。通称、零戦と呼ばれているものです。

 零式艦上戦闘機は、当時、アメリカ軍にとって脅威の戦闘機でした。しかし、軽量化により燃料タンクの防弾がされてなく、一撃を受けると火を噴きます。また、機体を軽量化したため、高速の急降下攻撃ができないという問題もあり、アメリカ軍は零戦に背後を取られた場合、急降下で逃げれば、零戦は追ってこれないという作戦により、形勢は逆転しました。

館内には、陸軍・海軍の品々があり、写真は陸軍が使用した大砲です。

館内には機関車もあります。
昭和は激動の時代でしたが、一方で良い時代でもありました(一応、私も昭和生まれですが)。
 
また今度、靖国神社に行きたいですね。一緒になった香川から来られた方も「ここにくると何だかホッとしますよね。」と言われましたが、「ここに来れば会えるんだ」という気持ちがあると感じました。

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